iDeCoの商品ってどうやって選べばいいの?どんな種類があるのか教えて!
iDeCoに加入する際には、まずはiDeCoを運営してもらう金融機関を決めて、さらに運用する商品も自分で選ばないといけません。
それぞれの金融機関が運用する商品のラインアップは決まっていますので、自分が選びたい商品がその金融機関にあるかどうかで、金融機関を選ぶといいですね。
そのためには、iDeCoで扱う投資信託にはどんな商品の種類があるのかを知っておく必要があります。
投資信託の初心者だと何が何だかわからなくて、何を選んだらいいか悩んじゃいますよね。
投資信託には大きくわけてパッシブ型とアクティブ型の2つのタイプがあります。
こちらについてはこの記事に書いています。
この記事では、投資信託にどんな商品カテゴリーがあるのか、そして金融機関ごとに投資信託の商品カテゴリー別の商品数はどのくらいあるのか、ということについてご説明したいと思います。
iDeCoの投資信託の6つの商品のカテゴリー
iDeCoに限ったことではないのですが、そもそも投資信託は主に6つの商品カテゴリーがあります。
- 国内株式
- 海外株式(先進国、後進国<エマージング株式>)
- 国内債券
- 海外債券(先進国、後進国<エマージング債券>)
- REIT(リート、上場不動産投資)
- バランス型
ここで、この6つのカテゴリーと先ほどのパッシブ型とアクティブ型ってどう違うの?
と疑問になりますよね。こちらでもくわしく説明しましたが、パッシブ型は市場価格と連動しているため、値動きがわかりやすく、リターンやリスクについても把握しやすいとされています。
いっぽう、アクティブ型は、金融機関のファンドマネージャーが投資戦略の立案やその戦略に基づく投資対象の選定などをおこない、ベンチマークを上回る運用成果を目指す運用手法です。手数料も高めに設定されています。
アクティブ型は、セゾン投信やひふみ年金、さわかみファンドなどが有名ですね。
この6つのカテゴリーの中の商品の運用方法が、パッシブ型かアクティブ型に分けられるというわけです。
パッシブ型は手数料が低めに設定されていることが多いです。
投資信託の6つのカテゴリーの株式とは
株式は、国内株式(日本株式)と海外株式(先進国、後進国<エマージング株式>)に大きく分けられます。
一般的に、長期運用の場合は株式の方が債券よりも得るリターンが大きいとされています。
ただし同じ株式でも国内株式か海外株式かによっても変わってきますし、海外株式については先進国かエマージング株式かによってもリターンが変わってきます。
投資を対象とする地域や資産は1種類だけにするのではなく、複数にわけて分散させてリスク分散を行うことが必要です。
つまり、アメリカだけの株式を保有するとか、日本株式だけを保有する、というよりもアメリカ以外の世界の株式を併用して保有したり、日本株も海外株も保有する、というようにして分散させる、ということです。
また、気を付けないといけないのは、短期的には2008年のリーマンショックのように一時的に価値が下がることもあるということです。
現在もコロナウイルスの影響で、リーマンショックを超える相場の下落が続き、価値が下がっている商品が多くなっています。
ただし、また相場が上がれば商品の価値は上がってきます。
投資信託の6つのカテゴリーの債券とは
債権についても国内債券と海外債券とに分かれています。
債券は金利が上昇すると価格が下がりますが、株式ほど値動きは大きくなく、リターンは少ないものの比較的に安定していると言われています。
よってiDeCoでは株式をメインとしながらも、債券も購入して、株式と債券でバランスをとりながら運用していくと安心です。
投資信託の6つのカテゴリーのREIT(リート)とは
REIT(リート)とは、金融機関が不動産への投資を行い、そこから得られる賃貸料収入や不動産の売買益を原資として投資者に配当する商品で、一般的に「不動産投資信託」とよばれているものです。
REIT(リート)は不動産市況の影響を受けますので、不動産の賃貸市場や売買市場、経済環境などによって不動産の賃料収入や評価額が変動し、結果価格が下がるリスクがあります。
また、債券と同様に金利が上昇すると、利益の減少要因となります。
地震・火災などによるリスクも含んでいます。投資信託の上級者であれば良いですが、はじめてでまだよくわからない方には少しリスクがあるかもしれません。
投資信託の6つのカテゴリーのバランス型とは
最後のバランス型商品は、国内外の株式、債券の商品などを金融機関があらかじめパッケージとして組み合わせた商品です。
iDeCoは自分で国内外の株式、債券、リート商品を選び、その比率も自分で決めることができます。
- 国内株式商品A:30%
- 海外株式商品B:30%
- 国内債券商品C: 20%
- 海外債券商品D: 20%
例えば、こんな感じですね。
投資の上級者であれば、自分自身で選び、その後も継続して運用できると思います。
でも、はじめて投資をおこなう方は、自分自身でさまざまな資産を組み合わせて運用を行うのはハードルが高いですよね。
また、途中で選んだ配分が変わってきてしまったときに、スイッチングをして元の割合に戻したりしなければなりません。
そのような人のために、金融機関があらかじめ商品と比率を設定して用意されているものが、バランス型の投資信託です。
こちらの記事で説明した金融機関12社がこの6つのカテゴリー商品をどれだけ扱っているかをまとめたものが以下の表となります。
金融機関 | 投資信託 | 合計 商品数 |
|||||||
国内株式 | 海外株式 | 国内債券 | 海外債券 | R E IT | バランス | その他 | |||
SBI証券 | オリジナルプラン(除外予定商品を除く) | 9 | 11 | 1 | 2 | 2 | 11 | 1 | 37 |
セレクトプラン | 6 | 14 | 1 | 4 | 2 | 8 | 1 | 36 | |
楽天証券 | 7 | 6 | 2 | 4 | 3 | 8 | 1 | 31 | |
三菱UFJ | 標準コース | 3 | 1 | 3 | 1 | 1 | 15 | 1 | 25 |
ゆうちょ銀行 | 4 | 2 | 2 | 2 | 2 | 11 | 0 | 23 | |
野村証券 | 掛金1万円以上もしくは残高100万円以上 | 4 | 4 | 1 | 3 | 2 | 10 | 2 | 26 |
掛金1万円未満かつ残高100万円未満 | |||||||||
りそな銀行 | 加入後2年間 | 2 | 3 | 2 | 5 | 4 | 7 | 1 | 24 |
加入後3年目から | |||||||||
マネックス証券 | 7 | 6 | 1 | 3 | 3 | 3 | 1 | 24 | |
三井住友銀行 | 標準コース | 3 | 5 | 1 | 2 | 1 | 11 | 0 | 23 |
イオン銀行 | 3 | 5 | 1 | 3 | 2 | 8 | 1 | 23 | |
大和証券 | 4 | 8 | 2 | 2 | 2 | 3 | 0 | 21 | |
三井住友銀行 | 未来プロジェクトコース | 3 | 10 | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | 18 |
みずほ銀行 | 資産50万円未満 | 1 | 2 | 1 | 2 | 2 | 6 | 0 | 14 |
資産50万円以上 | |||||||||
松井証券 | 2 | 2 | 1 | 2 | 2 | 1 | 1 | 11 | |
三菱UFJ | ライトコース | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 | 2 | 0 | 8 |
このように、iDeCoを扱うどの金融機関も、6つの商品のカテゴリーをほぼ網羅していることがわかります。
カテゴリーの組み合わせは自分で決めるのか、あらかじめ用意されているバランス型を選ぶか、の2択になります。
商品選びのポイントは投資信託では株式だけではなく、カテゴリーを組み合わせて分散投資していくことでリスクを低くしていくことが大切となってきます。
まとめ
この記事では、iDeCoの投信信託の6つの商品カテゴリーについてご説明しました。
ぞれのカテゴリーのおすすめ商品を詳しく書いてくれているブログも多いので、気に入ったブロガーの意見を参考にしてもいいですね。
我が家ではこちらの本も参考にしました。