こんにちは、DIYが大好きなミッキーです。
ミルクペイントは、DIYで大人気のペイント!
ミルクが原料に使われていて、水性ですぐ乾いて環境にも優しい安全性が高い塗料です。
お子さんのいる家庭でも、我が家のようにペットを飼っている家庭でも、気軽に使うことができてとっても便利!
また、色合いもやわらかくて塗るだけでおしゃれ感を出すことができる、というすぐれものです。
今回は、まだごぞんじない方も、知っているけど使ったことのない方も、きっと使いたくなること間違いなし♪
楽しくカンタンにDIYができるミルクペイントをご紹介したいと思います。
この記事はこんな方におすすめです。
- ペイントに興味があるけれどにおいが苦手。
- 子どもやペットに安心・安全なペイントを使いたい。
- 家をカンタンにおしゃれにDIYしたい。
- 小物を自分好みの色に塗り替えたい。
- 全体をアンティークな雰囲気にしたい。
ミルクペイントとは?
ミルクペイントにはうれしい特徴がいっぱいあります。
ミルクペイントの特徴① 『ミルクが原料で安全』
ミルクペイントとは、ミルクと顔料を調合して作られた、天然素材の水性の自然塗料です。
ミルクペイントは、もともとはアメリカの開拓時代にミルクカゼインを利用したペイントが使われていたことが由来だそうです。かなり歴史は古いんですね。
有機溶剤が使われていないので、人にも環境にもやさしいペイントです。
ミルクペイントの特徴② 『いやなにおいがない』
ミルクが原料に使われているだけあって、よくある有機溶剤の特有のツーンとした臭いにおいはまったくありません。
安全性も高いので小さいお子さんがいるご家庭でも、ペットのいるご家庭でも、安心して使うことができますよ。
我が家の愛犬のダックスフンドたちも、外で工事をしているときに外から塗料のにおいが入ってくるとくしゃみを連発するのですが、ミルクペイントは横で塗っていてもぜんぜん気にしていません。
くさくないでーす♪
なので、お子さんと一緒に塗っても安心ですし、家族がテレビをみている横で塗ったりしても、においでいやがられたりしない(笑)のがおすすめポイントです。
なお、牛乳由来の成分なので、牛乳や乳製品にアレルギーのある方は残念ながら使えないかもしれません。この点はじゅうぶんにご注意くださいね。
ミルクペイントの特徴③ 『やわらかいおしゃれな色』
ミルクペイントの色は、アーリーアメリカンのやわらかい色調が特徴で、やさしいおしゃれな色合いです。
こちらは、わたしがいつもDIYで使っている楽天の壁紙屋本舗さんのターナーのミルクペイントのページの色見本です。
よくカントリー調といわれるので、カントリーがあまり好きでなくて使っていない方はもったいない!
いろいろな色があるので、我が家のように北欧+ミッドセンチュリーのインテリアが好きな場合でも、ぴったりなんです。
これは頂き物のグリーン。もともとの植木鉢の下1/3は好みなのですが、上2/3が何とも言えないピンクでした(汗)。
ということで、速攻でミルクペイントを塗りました。塗る前の写真を撮ってなかったのですが…。
いかがですか?所要時間はたった約3分!
我が家は、壁は自分たちで珪藻土に塗り替えてペールピンクという色にしたので、一番この色に合うミルクペイントの「ヘンプベージュ」というスモーキーベージュ色を愛用しています。
どんなに気に入らない色のものでも、捨てたりせずに自分の好みの色にカンタンに塗りかえられるので、環境にも優しくてとってもおすすめです。
他の色と混ぜて使っても水と混ぜても大丈夫なので、いくつか色を持っていれば自分の好きな色合いにしたり、うすめの粘度にすることもできます。
20色入りのセットもありますよ~。
ミルクペイントの特徴④ 『塗りやすく色々な所に塗れる』
ペイント自体はさらっとした液体でのびがいいので、わたしのような「適当でOK」なタイプの塗り方でも、きれいに仕上がってくれるすぐれものです。
また、ミルクペイントは、吸着性、つまり塗るものへのくっつき具合がとても高いので、塗ってもはがれにくいのが特徴です。
このため、通常はやすりをかけて表面をざらざらにしてから塗らないといけないようなものにでも、そのまま塗ることができます。
やすりをかけるのって結構大変なんですよね。
わたしは、DIYはできればなるべくラクをしたい派です。
やすりがけは粉も飛ぶし、できればやりたくない…。だからミルクペイントは本当に使いやすいんです。
家具とか小物とか棚などの木製品にもそのまま使えますし、こんな感じでプラスチック(※ものによってはプライマーが必要)に塗ることもできます。
左は市販のせっけん泡のハンドソープのボトル。右はその上に先ほどのターナーのミルクペイントの「ヘンプベージュ」を塗ったところです。
洗面所に使っているので水がよくかかりますが、はげてきたりしていません。
同じくミルクペイントのラインナップにあるマルチプライマーを使うと、ミルクペイントをはじいてしまうプラスチック、石、鉄などにも塗ることができますよ!
ミルクペイントの特徴⑤ 『水性で速乾』
塗ったあとは10~20分くらいでだいたい乾燥して、指でさわっても手につかなくなります。これがいいんですよね(完全乾燥は約1~2日)。
ふつうの塗料だと、さわれるようになるまで半日や1日乾燥させないといけないですし、その間はずっといやなにおいがただよっていますよね。
スピーディーに乾いてくれるのはポイントが高いです!
ミルクペイントの特徴⑥ 『耐水性にすぐれている』
しっかりと乾燥したあとは耐水性が出るので、水を使う台所にも使うことができます。
もっと防水性を高めたい場合は、ターナーのトップコートクリアなどを使うと、さらに防水にすることができます。
ミルクペイントの特徴⑦ 『マット仕上げ』
あとはの仕上がりはつやつやではなくマットな仕上がり。
ターナーの「トップコートクリア」を使うとちょっとつやっとした感じになります。つやっとさせたい方はトップコートクリアを使ってみてくださいね。
くわしい商品のラインナップはあとでバッチリご紹介しますね!
木材の雰囲気も残しながら、でもきれいにしっかりと塗れるのでとてもおすすめです。
ミルクペイントの特徴⑧ 『 アンティーク調にもできる』
アンティークメディウムやクラッキングメディウムといったペイントを使うだけで、こんな感じでシャビーなアンティーク調に仕上げられます。
アンティーク調が好きな方にはとてもおすすめのペイントです。
ミルクペイントの特徴⑨ 『 ミルクボトルっぽい容器がかわいくて使いやすい』
塗料というと、缶に入っているイメージですが、ミルクペイントはミルクのボトルをほうふつとさせる軽いプラスチックの容器に入っています。
フタの開け閉めもカンタンで、フタをぱかっと開けるだけ。とっても使いやすくできています。
あまりに持ちやすいので、わたしは(本当はいけないのかもしれませんが…)ボトルを持ってそこにハケを差して、そのまま塗っちゃったりしています。
このやり方だとめんどうなペイント用のトレイを出す必要もなく、あとで洗うのはハケだけ。100均のハケを使ってダメになったらそのまま捨ててしまうこともできます。
ほんとうにラクチンで気軽に使えます。
【オールドビレッジ(Old Village)】 と【ターナー色彩】
ミルクペイントのメーカーといえば、アメリカのオールドビレッジ社のバターミルクペイント、そして絵の具やポスターカラーで有名な日本のターナー色彩の2社です。
わたしは最初はオールドビレッジ、いまはターナーのミルクペイントを愛用しています。
オールドビレッジ(Old Village)のバターミルクペイント
オールドビレッジは、アーリーアメリカのフォークアートのデコレートカラーを正確に提供している唯一のメーカーだそうです。
オールド ビレッジのバターミルクペイントの色見本はこちらです。ぜんぶすてきな色合いですよね。
ちょっとスモーキーな「5-9のDressing Table Blue」なんかはかわいくておしゃれなカラーですね。
そもそも、わたしが一番最初に使ったミルクペイントは、オールドビレッジのバターミルクペイント。
20年くらい前だったかと思いますが、その頃はミルクペイントといえばオールドビレッジで、まだターナーのミルクペイントは市販されていなかったのではないかと思います。
そのときに愛用していたのは、「コーナーカップボードイエローホワイト」というややこしい色の名前(笑)で、アイボリーでもちょっと黄身ががかった白色のペイントです。
上の「13-25」の色です。実際は画像よりもうちょっとホワイトよりだと思います。
我が家では、和室を洋室にセルフリフォームしているのですが、和室チックな巾木の部分はミルクペイントを塗っています。
わたしは鼻炎があって溶剤のにおいに弱いので、においのないミルクペイントを初めて使ったときにはとても感動したのを覚えています。
床の巾木を塗っていたときに、横で愛犬の茶太郎がミルクペイントを塗るのをじっと見ていて、その後踏んでいって足あとができたのもいい思い出です(濡れたぞうきんでふけばすぐにとれます)。
へへへ、ふんじゃった!
オールドビレッジのラインナップ
こちらがオールドビレッジのラインナップです。
オールドビレッジのバターミルクペイント | ||
バターミルク ペイント |
ミルクカゼインが 主成分の自然塗料 |
水性 |
アクリル ラテックス |
アメリカで18世紀から 使われている 最高級カラーのコレクション |
水性 |
プロヴァンス | 地中海に面した プロヴァンスの カラーコレクション |
水性 |
オール クラックアップ |
木製品や家具に ひび割れ模様が 出せる |
水性 |
グーピーペイント | 長年使い込んだような アンティーク感を 演出できる |
水性 |
サテンバーニッシュ/ グロスバーニッシュ |
塗装面のコーティング用 | 水性 |
ホワイトウォッシュ | 白壁の布地模様(漆喰調) | 水性 |
メディタレニアン | 簡単に漆喰調にできる | 水性 |
プライマー | 下塗り (吸着をよくするため)用 |
水性 |
クリアー ペーストグレーズ |
木部、扉、板、家具の 仕上げのコーティング用。 塗装面の保護、深みのある フィニッシュに仕上げる。 |
油性 |
ウッドステイン | 塗装面の着色と保護用 | 油性 |
アンティーク リキッド |
アンティーク調の仕上がり | 油性 |
価格は473mlで1,800円~2,400円 (税抜き)です。
ターナーのミルクペイント
ターナー色彩は、ごぞんじの方も多いと思いますが、ポスターカラーやネオカラー、アクリル絵の具などを出している、日本の絵の具や塗料の総合メーカーです。
創業は1946年と、もはや老舗ですね。
ターナーのミルクペイントは、「DIYを安全に気軽に楽しむために原料にこだわった屋内向け本格派オリジナルペイント」とのことです。
安心の国産。なんと森永乳業のミルク原料を使用しているとのことです。森永乳業限定なんですね(笑)。
わたしは、しばらくオールドビレッジのバターミルクペイントを使っていたのですが、なぜか途中からネットで入手しづらくなったときがありました。
そのときにターナーのミルクペイントを見つけて、それ以来ずっとターナーのミルクペイントを愛用しています。
わたしは首都圏に住んでいるのですが、ターナーのミルクペイントは、「コーナン」というホームセンターに、ほぼすべてのラインナップが置いていたりします。
急いでいるときにアマゾンで買うことも、また直接ホームセンターで買うこともできるので便利なんですよね。
まあ、値段は値下げしていてアマゾンで買うほうが安いときが多いですけどね。
オールドビレッジのバターミルクペイントとターナーのミルクペイントの使用感の違いは、粘度と色味かな、と思います。
オールドビレッジのほうがターナーよりも粘度が少し高くてどろっとしていて、ターナーのほうがさらっとしている印象です。
わたしの記憶では、においはそんなに変わらなかったような。
あと、わたしの使っていたオールドビレッジの「コーナー カップボード イエロー ホワイト」という色とまったく同じ色はターナーにはなくて、クリームバニラというのがターナーのアイボリーになります。
オールドビレッジのペイントがもう手元にないので画像で比較できないのですが、オールドビレッジのアイボリーのほうがほうが黄色が強くて、ターナーのほうが白っぽかったです。
このため、巾木はすべてターナーのクリームバニラに塗り替えました。
ターナーのミルクペイントの詳細と色見本
ターナーのミルクペイントの価格や容量はこちらをどうぞ。
ターナーのミルクペイント | ||
容量/価格 | 200mL | ¥880 (税込) |
450mL | ¥1,650 (税込) | |
1.2L | ¥3,740 (税込) | |
塗装面積 | 1~1.4㎡ | 200ml・2回塗り |
2.2~3.1㎡ | 450ml・2回塗り | |
6~8.4㎡ | 1.2L・2回塗り | |
乾燥時間 | 10~20分 | 指触乾燥 |
1〜2日 | 完全乾燥 | |
使用用途 | 屋内木部・紙・※金属・※モルタル ※下地処理にマルチプライマーを使用 |
|
性質/成分 | 水性:水・合成樹脂(アクリル)・ 顔料・ミルクカゼインペプチド |
もう一度色の見本も入れておきますね。カラーバリエーションは、ミルクペイントミニを入れるとなんとぜんぶで26色もあります。
ターナーのミルクペイントのラインナップ
ミルクペイントとミルクペイントforガーデンの違い
上のラインアップにも入れましたが、ターナーには屋内用のミルクペイントと、屋外用のミルクペイントがあります。
大きな違いはこんな感じです。
画像 | 色 | 色合いの特徴 | 用途 |
ミルクペイント | 16色 | 室内になじむ 優しいアンティーク調の 色合い |
屋内のインテリア向け (家具や建具、雑貨 など) |
ミルクペイントforガーデン |
14色 | 庭の草花を引き立て ながらもグリーンに 合うちょっと鮮やか目の カラー |
庭やベランダ向け (植木鉢、ラティス、 木製ベンチなど) |
あくまでも屋内の場合は、ミルクペイントを使って、屋外の場合はミルクペイントでもいいし、ミルクペイントforガーデンでもいい、という位置づけかな、と思っています。
わたしはミルクペイントforガーデンはまだ買ったことがないのですが、ちょっと興味がありますね~。植木鉢の塗り替えとかもしてみたいです。
ターナーのミルクペイントで塗った例
先ほどもいくつか画像をのせましたが、ほかにもいろいろとミルクペイントを活用しています。
塗っているところはまた別の記事でご紹介しますね♪
今回はいくつか画像をのせておきます。
ミルクペイントで塗った湿度計
まずはクレセルの温湿度計クリアです。もともとこんな感じで透明なプラスチック。
結構気に入っていて長年使っているのですが、落としたので上の部分に亀裂が入ってしまっていたんですよね。
捨てようかどうしようか、と思っていたときにミルクペイントで塗ったらどうかと思い、愛用のヘンプベージュとフロリダーピンクを混ぜて塗ってみました。
いかがですか?一見すると木製のような感じで、上のアップの画像でも割れているところはぜんぜんわからないですよね。
ミルクペイントで塗ったのでおしゃれな感じになりました!
こんな感じで修理にも使えるんですよ~。
ミルクペイントで塗ったマンションの換気口
うちはマンションなので換気口があるのですが、見た目はイマイチのザ・プラスチック!もちろん、ミルクペイントで塗りかえました。
左側が塗る前で、右側が塗ったあとです。
実はこの換気口も古くなって汚い換気口をプチDIYで新品に取り換えたのですが、その記事はまた別に作ります!
壁の一部っぽくなるように、クリームバニラ、ヘンプベージュ、フロリダーピンクの3色を混ぜて色味を調節しました。
ミルクペイントと金属の質感のアイアンペイントでIKEAの時計を塗り替え
掛け時計が壊れたのでIKEAでシルバーのリーズナブルな時計を買いました。
でも実際に壁にかけてみると、なんだか我が家のインテリアに合わず…。ミルクペイントがはじかないか心配だったので、今回はまずプライマーで下塗りをしてからミルクペイントを塗りました。
塗る前の写真を撮ってなかったので、似た時計の写真でスミマセン。。。このようなシルバー部分を茶色に塗り替えました。
塗った後の写真はこちら↓
左下の壁掛けと同じ風合いになるように、わざと荒い感じで塗っています。写真は照明でちょっと光っちゃいました。
今回使ったのは、ミルクペイントだけではなくて、同じくとってもおすすめのターナーのアイアンペイントです。
このペイントは、ミルクペイントと同じようににおいはあまりないのに、塗るだけで鉄や金属のような質感を表現できる水性ペイント。
アイアン風リメイクにしたいときにとっても便利なペイントでかなり愛用しています。
定番のブラック、ブラウンに加えて、アンティーク調のゴールド、シルバー、ブロンズ、ライトゴールドの6色展開。わたしは、ブラック、ブラウン、アンティークゴールドの3色を持っています。
ミルクペイントのビンテージワインにアイアンペイントのブラックとブラウンを混ぜて色を調整しました。
ミルクペイントのまとめ
この記事では、わたしが愛してやまない、DIYにはかかせないミルクペイントについてくわしくお伝えしました。
ミルクペイントは、ミルクが原料に使われていて、水性ですぐ乾いて環境にも優しい安全性の高い塗料です!
カラーも豊富で、いろいろなところに塗れるとっても便利なペイントです。
ほんとうにカンタンに使えるので、お子さんと一緒に塗っても楽しいと思います。ぜひ一度使ってみてくださいね♪
ミルクペイントの兄弟ペイント、アイアンペイントでリメイクしたペンダントライトの記事もよかったらどうぞ