よくあるドッグフードのランキングって広告が多いから自分で評価を調べられないかな。
我が家でも愛犬のミニチュアダックスフンド、茶太郎とモモに何をあげたら健康に長生きしてくれるのか、どれが本当に良いドッグフードなのか分からず、以前は結構悩みました。
プレミアムフードといえばアメリカやカナダ産などが多いですが、ググるとどのサイトでもなんだか同じようなドッグフードばかりすすめらるけれどどうして??
海外産のドッグフードなら、全世界でどんな評価を受けているのかを調べた方が母数が多いので信ぴょう性が高いに違いない。
そう思ってよく日本で聞く海外産のドッグフードの海外の評価や口コミを調べてみました。
翻訳の仕事をしているので英語のサイトを調査するのは慣れてるんです~!
調べているうちに、海外でももちろん広告ばっかりのランキングサイトもあるのですが、そういうサイトとは違って圧倒的にみんなから支持されているドッグフードの評価サイトがあるのがわかりました。
この記事では、真剣に愛犬にとってよいドッグフードを探したい。そんな方のために3つの無料で使える評判の高い海外ドッグフード評価サイトの概要と使い方についてご説明します。
1つ目はアメリカのドッグフード・アドバイザー(Dog Food Advisor)、2つ目は同じくアメリカのドッグフード・アナリシス(Dog Food Analysis)です。
3つ目はイギリスのオール・アバウト・ドッグフード(All About Dog Food)です。それぞれの国ではNo.1のドッグフードサイトとして知られています。
かんたんなのに、あくまでも客観的な評価がすぐに調べられるのでほんとうにおすすめです。使い方を詳しく説明しますので、ぜひ使ってみてください。
完全に無料なので安心してくださいね。
【ドッグフード・アドバイザー(Dog Food Advisor)】アメリカについて
[画像出典:Dog Food Advisor HPより]
ドッグフード・アドバイザー(Dog Food Advisor)とは?
初めにドッグフード・アドバイザーの概要について簡単にご説明します。ドッグフード・アドバイザーは、アメリカの民間のドッグフードの調査機関で「運営者、研究員2人、IT関連担当1人、知識が非常に豊富な獣医1人」の5人の体制で2008年から運営されています。
アメリカおよびカナダで生産されているドッグフードに関する公正・公平な評価および調査結果がこのサイトに掲載されています。
これまで評価の対象となったドッグフードは5,373種類に及びます。
評価は星1つから5つまでの5段階で、それぞれのドッグフードの評価の理由とドッグフードの原材料についての説明も掲載されています。
運営者はアメリカ・バージニア州の大学出身で口腔外科の博士号を持ち、学士の専攻は化学、副専攻は生物学で、元々は人間の栄養学の研究を行っていました。
以前に飼っていた保護犬に市販のドッグフードを特に疑うことなく与えていたところ、それが原因で亡くなってしまったそうです。この時の悲痛な経験を機に、自分の飼っている犬に二度とこのようなことが起こらないようにすることが目標となり、これをきっかけに犬の栄養学の研究に情熱を傾けるようになったとのことです。
ドッグフード・アドバイザーは、公明正大な評価を行うためにペットフード業界とは一切関係を持っておらず、金品やサンプルなども一切受け取らず、有料広告も受け付けていません。
ドッグフードを専門に長年真摯に研究・調査・評価を行っていることから、ドッグフードの生産工程、原材料、原材料の由来、ラベルに記載されている内容が何を意味しているか、等々についての情報が大量に蓄積されています。
また、ネットなどに通常は出て来ないプライベートなネットワークがあり、内部情報や機密情報のような情報も寄せられてくるとのことです。ここは重要な点ですね。
開示されていないドッグフードのリコールについてもこれまでに212件がこのサイトで発表されています。
基本的にはアメリカとカナダのドッグフードが対象となっています。上記の内容はホームページに書かれている説明を要約しました。
ドッグフード・アドバイザー(Dog Food Advisor)の使い方
ページを押すと、ブラウザによって違うと思いますが、Get Free Dog Food Recall Alerts(無料のドッグフードのリコールのお知らせが届くようにする)と最初だけポップが出るかもしれません。こんな感じです。↓
でもびっくりしないでくださいね!必要ないのでXをクリックして閉じればいいだけです。次からは出ないと思います。出てもまたXを押して閉じればいいだけです。
お使いのブラウザによって表示が変わりますが、パソコンでご覧になっている方は、右クリックをすると日本語への翻訳機能が付いていますので試してみてください。たとえばGoogle Chromeでは「日本語に翻訳」という項目があります。
スマホのGoogle Chromeでは、通常は右下の選択項目の中の翻訳機能が使えるのですが、iPhoneではこのサイトはグレイアウトしていました。
英語が苦手な方でも、できれば一度ぜひパソコンで使ってみて日本語訳で見てみてくださいね。★がいくつかを見るだけでもいいと思います!びっくりするくらい2つ星や3つ星なのにメジャーなドッグフードが多いですよ。
このページにはドッグフードのブランドがAから順番に一覧表示されています。
お探しのドッグフードが決まっている場合は、このページの検索窓にそのドッグフードの名称を入力すると一番早く検索することができます。
入力されている名称が登録されている名称と違うとヒットしない可能性がありますので、探してもない場合は単語1つだけで試してみてください(Artemis Maximal Dog→Artemisで入力、など)。
以下のページでは星5つから1つまでにランク分けしたランキングが表示されています。
たとえば☆5つの最高ランクのドッグフードのところをクリックします。
すると、☆5つのドッグフードがABC順に表示されています。
現時点では、Acana Heritage Dog Food(アカナ・ヘリテージ)が5つ星の評価を得ている中の1番上に表示されています。Acana Heritage Dog Foodのところをクリックしてみると、ラインアップ、タンパク質、脂肪、炭水化物の含有量、原材料、そして原材料についての説明が書かれています。
また、5つ星であっても原材料の中で留意したほうがよい内容もちゃんと書かれています。
例えば、アカナヘリテージには豆が多く含まれています。豆自体は優れた食材ではあるものの、豆が多いことで含有しているたんぱく質量も多くなるので、総たんぱく質の中の肉の割合がその分少なくなります。
よって、肉を主とした高たんぱくフードを求めている方はこのことを考慮したほうがよい、ということが書かれていました。
このように、掲載されているドッグフードについてはすべて各々の評価とレビュー内容が記載されています。
【ドッグフード・アナリシス(Dog Food Analysis)】アメリカについて
[画像出典:Dog Food Analysis HPより]
ドッグフード・アナリシス(Dog Food Analysis)とは?
次に、ドッグフード・アナリシスの概要について簡単にご説明します。
ドッグフード・アナリシスは、インターネット上で最大かつ最も長く運営されている犬のフォーラムコミュニティの1つであるBoxerWorld.comに属しており、犬の栄養に関心のあるアメリカの少人数のボランティアによって運営されています。
このフォーラムには過去10年間にペットフードの成分や広告内容をどのように理解すればよいか、などについて何千ものコメントや質問が寄せられています。
市販のペットフードは平均的に4D肉などの非常に粗悪な材料を使っていて品質が低いのにもかかわらず、新鮮なチキンや野菜を使った広告によってあたかも科学的に調合されたあらゆる栄養が含まれたペットフードであるかのようなイメージを与えています。
飼い犬のために良好な品質なペットフードを選ぶサポートの役割をする専門サイトへのニーズがあったこと、そしてペットフード産業の現状に憂慮したことからこのサイトが立ち上げられました。
現時点で対象となっているペットフードは1,594種類もあります。
評価は星1つから6つまでの6段階で評価されており、それぞれのドッグフードの評価の理由とドッグフードの原材料についての説明も掲載されています。
基本的にはアメリカとカナダのドッグフードが対象となっています。
ドッグフード・アナリシス(Dog Food Analysis)の使い方
ドッグフード・アナリシスのページは右クリックで日本語翻訳の機能を使うことはできないようですが、Google翻訳にコピペすると日本語訳をみることができるので試してみてください。
このページにはドッグフードのブランド名別にAから順番に一覧表示されています。
このページには検索窓はないのですが、以下のページでは星1つから6つまでにランク分けしたランキングが表示されていて、検索窓もあります。
このページの右上にある検索窓にお探しのドッグフードの名称を入れて探すこともできます。入力されている名称が登録されている名称と違っていてヒットしない可能性もありますので、名称を区切って入れて試してみてください(Artemis Maximal Dog→Artemisで入力、など)。
カテゴリーはDry Dog Foods(ドッグフード・ドライ)とCanned Dog Food(ドッグフード・缶詰)に分かれています。
今回はドライフードをみてみます。
6 Star Premium Dry Food(★★★★★★)
5 Star Premium Dry Food(★★★★★)
4 Star Premium Dry Food(★★★★)
3 Star Premium Dry Food(★★★)
2 Star Premium Dry Food(★★)
1 Star Premium Dry Food(★)
たとえば今回は6つ星のドッグフードのところ「6 Star Premium Dry Food」をクリックしてみます。
すると、☆6つのドッグフードがABC順に表示されています。実際のドッグフードのパッケージが表示されているので見た目にも分かりやすいですね。
現段階ではArtemis Maximal Dog(アーテミス)が6つ星の中の1番上に表示されています。アーテミス・マキシマル・ドッグはすでに廃盤になっています。
Artemis Maximal Dogのところをクリックしてみると、これまでのビュー数や複数のレビュー者による推奨%が表示されています。Artemisは100%になっているので全員が推奨した、ということになります。その次に原材料名、その下にレビューの内容が表示されています。
このように、掲載されているドッグフードについてはすべて各々のレビュー内容が書かれています。
【オール・アバウト・ドッグフード(All About Dog Food)】イギリスについて
[画像出典:All About Dog Food HPより
オール・アバウト・ドッグフード(AADF) とは?
3つ目のオール・アバウト・ドッグフード(All About Dog Food)の概要について簡単にご説明します。
オール・アバウト・ドッグフードはイギリスの完全に独立したドッグフードに関する総合サイトです。各々のドッグフードの評価だけでなく、ドッグフードに関する質問、比較ページなども提供されています。
運営者は動物学の学位を持っています。独立する前はペットフードの栄養士として勤務しており、ペットの健康問題、ペットフードのレシピの策定、品質管理などの業務に従事していました。
その後も獣医や動物行動学者などのペットの専門家たちと協力し、ペットに最適な食事を研究するなど、一貫してペットの食に関する分野を歩んできました。
その間、ペットフードがどのように製造、販売されているか、広告がどのように作られているか、などに関する業務にも従事してきたことで、ペットフード業界の中で製造方法とペットの健康とメーカーの利益が複雑に絡み合っていることを知るようになったといいます。
このような経歴を経て、2011年に完全に100%独立して透明性の高いサイトを作ることを決意し、その時点でペットフードのメーカーとの関係は断ってコンサルタントとしての業務もすべてやめたとのことです。
現在ではオール・アバウト・ドッグフード(AADF)は英国でNo.1のペットの食べ物に関するサポートサイトとなっています。毎月のサイトの訪問者は130ヵ国から9万人にも及びます。
基本的にはイギリスのドッグフードが対象のようです。オリジンなどの非常にメジャーなドッグフードはアメリカ産であっても掲載されていますが、メジャーなドッグフードでも掲載されていない場合も多くありました。
オール・アバウト・ドッグフード(All About Dog Food)の使い方
お使いのブラウザによって表示が変わりますが、PCでご覧になっている方は、右クリックをすると日本語への翻訳機能が付いていますので試してみてください。たとえばGoogle Chromeでは「日本語に翻訳」という項目があります。
スマホのGoogle Chromeでは、通常は右下の選択項目の中の翻訳機能が使えるのですが、iPhoneではこのサイトはグレイアウトしていました。
左側にフィルターがあってお好みに応じてフィルターがかけられるようになっています。
右側のQuick Search(クイックサーチ)というところで以下を選びます。「Akita Inu」= 秋田犬もありますし「Shiba Inu」=「柴犬」なんかもちゃんとBreed(犬の種類)の選択肢の中にありますね。
- Breed(犬の種類)
- Age(犬の年齢)
- Weight(体重)
- Budget(予算)
Age、Weight、Budgetのところは右の方にスライドさせてお好みで選べます。種類がなければ近そうなものを選んでしまうのも手ですね。たとえばミニチュアダックスフンドはなくてdachshund(ダックスフンド)しかないので、我が家の場合はdachshundを選ぶことになります。選んだあとはGoをクリックすると検索結果が出てきます。
また、画像の赤枠で囲った一番下の「…or see the full Dog Food Directory」(ドッグフードのリストを全てみる)のところをクリックすると左側に下の画像のようなフィルターが出てきます。右側に日本語を載せておきました。ここでブランド名でも選べますし、フィルターにかけることもできます。
フィルター
Complete foods(完全食のフード)
Complementary foods(補助食のフード)
Dog Breed(犬の種類)
Pet dog / working dog(ペットドッグ/使役犬)
Type of food(フードの種類)
-ドライ、ウェットなど
Food properties(フードの材料)
-Natural(自然)
-High meat content(高い肉含有量)
-Hypoallergenic(低刺激性)
-Clearly labelled(明確なラベル表示あり)
-Organic(オーガニック)
Targeted conditions(症状で絞り込み)
-Bad breath(口臭)
-Dental care(歯のケア)
-Digestive care(消化器官のケア)
-Heart care(心臓のケア)
-Joint care(関節のケア)
-Kidney care(腎臓のケア)
-Liver care(肝臓のケア)
-Recovery support(リカバリーのサポート)
Skin sensitivity(皮膚のケア)
Stress(ストレス)
Urinary care(泌尿器官のケア)
Weight control(体重管理)
Rating(ランキング)
Daily cost(日割りコスト)
Country of origin(原産国)
Avoid ingredients(避けたい原材料)
-チキン、ターキーなど
Nutrient levels*(栄養のレベル)
-プロテイン、炭水化物の量など
フィルター解除
に✔を入れるとGoが出てくるのでクリックすると結果が表示されます。
ランキングだけを見たいときは、上記のフィルターのRating(ランキング)のところにだけチェックを入れるとランキングが表示されます。
例えば)評価が高い順に見たい場合はRanked byのところの「Highest Rating」を選ぶと高い順に表示されます。
このようにかなりユーザーフレンドリーな作りになっていますので、ぜひ一度使ってみてください。
海外のドッグフード評価サイトの説明のまとめ
この記事では、アメリカのドッグフード・アドバイザー(Dog Food Advisor)とドッグフード・アナリシス(Dog Food Analysis)、イギリスのオール・アバウト・ドッグフード(All About Dog Food)について、概要と使い方を紹介しました。
いま愛犬にあげているドッグフードの評価はいかがでしたでしょうか?
英語のページですが、評価は★や点数で出ているのでわかりやすいですし、Google翻訳も使えるのでとても便利です。
我が家では、アメリカの評価サイトの方は5つ星の場合は4つ星以上、6つ星の場合は5つ星以上を目安にドッグフードを探すようにしています。
星が3つ以下のドッグフードは絶対に選びません。というのも、4つ星以上で日本で簡単に手に入るドッグフードがたくさんあるのに、わざわざ評価の低いドッグフードをあげる意味がないからです。
なお、イギリスのサイトの方は対象でないドッグフードが多いので、一応は見ますが参考のみにとどめています。よくランキングの登場するカナガンはイギリスのサイトでは85点/100点でした。
何回か使うと慣れてくると思いますので、安心で評価の高いドッグフードをお探しの場合はぜひ使ってみてください。
この3つのドッグフードのランキングの上位にランク付けされていて、日本でも入手できるドッグフードも一応ご紹介していますのでよかったらどうぞごらんください。
ランキングを紹介していて言うのもなんですが、一般の人のランキングはあまりうのみにせず、上記でご説明したサイトで自分で調べてみるのが一番ですよ!