- 簡単に革製品の手入れをしたい。
- 靴磨きはめんどうくさいけれど革靴は長持ちさせたい。
- 合皮のバッグがぼろぼろはがれてこないようにしたい。
- 1本でなんでもお手入れできるクリームはない?
本革や合成皮革のバッグ、財布、靴などの革製品は、手入れをせずに使っているとだんだん乾燥してツヤがなくなったり色あせたりくたびれた感じになってきてしまいますよね。
革のお手入れ方法がめんどくさいとついつい後回しにしてしまい、そのうち革がカビてきたり固くなってしまって捨てないといけない場合も。
でも、どんなめんどくさがりやの人でも「ラナパー」なら大丈夫。本当にカンタンに楽に汚れ落としからつや出しまでのお手入れができるんです。
わが家では20年間くらいずっと「ラナパー」を使っています!
「ラナパー」とは革製品や合皮の汚れ落としからツヤ出しまでができるレザートリートメントです。
でもそれだけではありません!
なんと家具などの木製品や金属、プラスチック、ゴム製品までお手入れをすることができるんです。まさに1家に1本あればなんでもお手入れできる万能クリーム。しかも長持ち。
この記事では、そんな便利な「ラナパー」についてわかりやすく解説します。
1本持っていると何にでも使えて本当に便利なお手入れクリームです!
レザートリートメント「ラナパー」とは?
「ラナパー (Renapur)」はドイツ製の革製品のレザートリートメントです。
1988年にドイツ南部の小さな工場での手作りから始まり、今も伝統的なレシピで作られています。現在は世界35カ国以上で愛用されています。
革製品のプロの職人さんや工房でも使われている、汚れ落とし、ツヤ出し、栄養補給が手軽にこれ1つでできるお手入れクリームです。
天然成分のミツロウやホホバオイルなどで革製品に油分を与えて、天然のワックス成分で表面を保護してくれます。ラナパーを使うと革製品に自然なツヤがよみがえってきますよ。
また、ラナパーは撥水効果やカビを防ぐ効果があり、防水スプレーなども基本的にはいりません。天然成分なので匂いもありません。
さらに、もともとは革用なのですが、本革だけでなく合成皮革までこれ1本でケアできてしまうところが嬉しいところです。
家具などの木製品、金属、人工皮革(合皮)、プラスチックなどの幅広い用途に使うことができます。
こんなラナパーのおすすめポイントと効果について、もっと詳しくみていきたいと思います。
「ラナパー」がおすすめな8つのポイントと効果
「ラナパー」がおすすめなポイントと効果は大きくわけて8つあります。
「ラナパー」のおすすめポイント① 成分は天然由来のみでいやなにおいもない
ラナパーは、『人間や環境に害のないメンテナンス製品』をコンセプトに開発した製品で、すべて天然由来の成分が使われています。肌の弱い方でも安心・安全なクリームです。
ラナパーに使われている成分はこの4つだけです。
- 蜜蝋(ミツロウ:ビーズワックス):ミツバチの巣からハチミツをとった後の残留物から採取されるロウ(天然ワックス)。
- ホホバ油:「ホホバ」という植物の種から抽出されるオイル。美容液や保湿液としても使われる人気のオイル。
- ワセリン:天然成分である石油を高純度に精製した保湿剤で、薄い膜を作って水分の蒸発を防ぐ。刺激性が少なく医療用にも使われている。
- ラノリン:羊の毛を刈り取る時に出る「羊の脂」を精製したもので防水の役割などがある。
この4つの成分はよくごぞんじの方もいらっしゃると思います。すべて化粧品にもよく使われている天然の成分です。
「ラナパー」に使われているのはこの4つの成分のみで、化粧品としての基準をクリアした原料以外は使用されていません。
このように、ラナパーはすべて天然の成分が使われているため革用クリーム特有の有機溶剤のにおいがありません。
若干酸味のあるようなミツロウのにおいはしますが、気になるようなにおいではありませんよ!
有機溶剤の臭いが苦手な方や赤ちゃんや小さいお子さんがいらっしゃる方でも安心して使えます。
「ラナパー」のおすすめポイント② 本革だけでなく合皮、金属、木製品にも使える
ラナパーが使えるのは本革だけではありません!
合成皮革はもちろん、なんと金属や木製の家具、ゴム製品やプラスチックなど、ありとあらゆるもののお手入れに使えるんです。
- 皮革:スムースレザー(ツヤ革)、エナメルレザー、エキゾチックレザー
- 合成皮革
- 金属
- 木製品
- 天然ゴム・合成ゴム
- プラスチック
ラナパーが使える製品の例をご紹介します。ほんの一例ですよ!
ラナパーの使える革製品の例
革靴、革のかばん・ハンドバッグ、革財布、革ジャン、革のソファー、合皮のカバンや財布、車のダッシュボードやシートなど。
本革の製品に使える革用クリームはいろいろありますが、合成皮革に使えるクリームはほとんどないのでかなり便利です。
合成皮革は乾いてくるとぼろぼろとはがれてきます。そうなったらもう補修するしかないので、その前にはがれを予防しておくと長持ちします。
参考:<<ぼろぼろとはがれてきてしまった合皮のバッグをカンタンに補修する方法はこちら
ラナパーが使えるその他の製品の例
木製の家具、ゴルフクラブ、釣竿、ボーリングの球、テニスのラケット、白いスニーカーなど。
こんなものにも使えるの?と思えるようなものまでお手入れができます。
ラナパーが使える革の種類
ラナパーは色々な革に使えます。スムースレザーと呼ばれる一般的な革だけではなく、なんとふつうは専用のクリームを使わないといけないエナメルレザーやエキゾチックレザーにも使えてしまいます。
スムースレザー(ツヤ革)とは?
スムースレザーとは、わたしたちが一番よく目にする滑らかな革のことです。人気のあるドクターマーチンのブーツの代表的な革もスムースレザーです。
ラナパーはのびがよく、一般的なスムースレザー(ツヤ革)はもちろんのこと、スムースレザーの最高峰である高級なコードバンなどのもっともきめの細かいつややかな革にも使えます。
エナメルレザーとは?
エナメルは、革の表面にエナメルペイントを塗って光沢を出し耐水性を強めた革です。女性のパンプスなどによく使われています。
表面がピカピカした高級感のある光沢のある革ですね。
革製品用の乳化クリームはエナメルには使えませんので、通常はエナメルレザーは専用のクリームでお手入れをする必要があります。
ラナパーならエナメル製品のお手入れもできますよ!
エキゾチックレザーとは?
エキゾチックレザーは、クロコダイル(ワニ)やオーストリッチなどのは虫類などの革のことです。
イメージ的にかなり値段が高くて高級バッグや財布に使われていますね。こんなレザーにもラナパーは安心して使うことができます。
馬の油のみで作られている「マスタングペースト」はラナパーと並んで人気ですが、エキゾチックレザー(爬虫類系)には使うことはできません。
実際、わが家でも「マスタングペースト」を使ったこともありました。使用期限が短く開封後1年以内に使う必要があったのですが、まったく使いきることができず結構残っていたのに捨ててしまいました。かなりもったいなかったです。
その点、ラナパーは使用期限が開封後でも5年間ありますし、冷暗所であればその後でも品質がそれほど変化しないので長期間使えて安心です。
スムースレザーであってもなめしてある革の場合はしみになってしまう場合もあるとのことです。念のため、使うときは目立たない場所で試してみることをおすすめします。
ラナパーが使えない革は?
ラナパーはいろいろな革製品に使えるのですが、ヌメ革とスウェードには使えません。
ヌメ革
ヌメ革とは、植物の渋に含まれる成分のタンニンでなめした皮革のことです。使えば使うほど味が出てきますし、色の変化も楽しめるので人気がありますね。
ヌメ革は丈夫な革ではあるのですが、デリケートで傷がつきやすいので取り扱いには注意が必要です。また、表面に加工をしていないので、水に弱いことでも知られています。
「ヌメ革を日光浴させて革の見た目を変化させて長持ちさせた後にラナパーを使う」という方もいらっしゃるので使える場合もあるかもしれません。
ただ、しみが出来る可能性があるためラナパーの公式サイトではラナパーをヌメ革に使うことを推奨していません。
もしヌメ革に使う場合でも、くれぐれも目立たない場所でしっかり試してみてから使うことをおすすめします!
スウェード・ヌバック・ベロアなどの起毛革
ラナパーは、スウェードやヌバックのような起毛している革にも使うことはできません。
スウェードは馬毛ブラシなどでブラッシングしてお手入れをしましょう。
ヌメ革に安心なのは、わが家も愛用しているM.MOWBRAY(M.モゥブレィ)のデリケートクリーム。
デリケートクリームは革製品のお手入れクリームとしては、ダントツの人気を誇る万能なクリームです。いろいろな革製品に価格も手ごろなのでおすすめです。
※エナメルには使用できません。
「ラナパー」のおすすめポイント③ どんな色の革製品にも使える
革製品というと、黒や茶色、白や赤や青など、さまざまな色の製品がありますよね。
色のついている革用クリームだとそれぞれの色をそろえないといけないのでお金もかかるし場所も取るので大変です。
でも、ラナパーなら大丈夫。ラナパーは無色透明のトリートメントクリームですので、色を問わずどんな色の製品にも使うことができます。
これはかなり重要なポイントではないでしょうか。
「ラナパー」のおすすめポイント④ 汚れ落とし
通常は革製品のお手入れにはこのようにいろいろな製品をそろえる必要があります。
- 革製品の汚れ落とし:ステインリムーバー
- 保湿・栄養を与える・ツヤ出し:乳化性クリーム
- 保湿効果:デリケートクリーム
でも、ラナパー1本でこの3つの機能をすべてまかなってしまえるので、「汚れ落とし」もできます。
革製品って結構汚れますよね。特にいつも触っているカバンや財布は手あかがついてしまったり黒ずんでしまったりします。革靴は土や砂がついて汚れてしまいます。
革製品には通常は専用の革のステインリムーバーを使うのですが、「ラナパー」を使えば汚れ落としのクリーナーを使わなくてもある程度の汚れであれば落とすことができますし、汚れ自体もつきにくくなります。
レザートリートメントなのに汚れが落ちるのは不思議な気もしますね。4つの成分が考えつくされて配合されているために汚れが落ちる効果もあるんです。
ただし、汚れがかなりひどくてどうしても汚れが落ちない場合や、もっときれいに汚れを落としたい場合は革専用の汚れ落としを使うことをオススメします。
ラナパーからは、天然成分(サトウキビ、ココナッツミルクなど)が原料なのに強力な洗浄力を実現したレザークリーナーも出ています。人にも環境にもやさしいレザークリーナーです。
\ラナパーのレザークリーナー/
わが家で革製品の汚れ落としに使っているおすすめのステインリムーバーはこちらです。
革製品の代表的なイタリアのブランドである「エム・モゥブレイ」の製品で、においもなく使いやすくて人気の商品です。
\モゥブレイのステインリムーバー/
「ラナパー」のおすすめポイント⑤ 革のツヤ出しと保護
革製品は定期的に栄養分を補給してあげてお手入れをしていないとだんだん乾燥してきてしまいます。そうするとせっかくの革がかたくなってひびわれしてきたりツヤもなくなってしまいます。
ラナパーは保湿効果は少な目なのですが、ミツロウ・ホホバオイルの成分が染み込んで天然ワックスの効果で革を保護してくれます。
汚れを付着しにくくしますし合成皮革にも使えるので、クルマのレザーシートはもちろんダッシュボードお手入れにもよく使われています。
また、革にツヤ出しをする効果もあるので使っていると革に自然なつやが出てきます。
もちろん、革だけでなく木製の家具や金属、プラスチックなどの艶出しや汚れ防止にも使えます。
なお、かたくなっただけでなく色あせてしまったりこすれたりした革は、サフィールの革用の補修クリームを1本持っていれば簡単に補修ができます。
革製品の補修の方法の記事はこちらをごらんください。
参考:<< 革や皮革の剥がれ・キズ・色落ちを補修クリームでカンタンに補修!
もし完全にかたくなってしまった革を再生させたい場合は、革に保湿成分を与える必要がありますので、さきほどもご紹介したエム・モゥブレイのデリケートクリームを使うことをおすすめします。
デリケートクリームはとても保湿力が高いので「もう捨てなきゃ」と思ったかぴかぴの革製品でも復活します。びっくりしますよ。
デリケートクリームの方が革製品よりもだんぜん安いですし、使用期限もなく持っていればずっと使えますので家に1つあるととても役に立ちます。
「ラナパー」のおすすめポイント⑥ 撥水効果があり雨じみなども防ぐ
ラナパーにはミツロウの天然のワックス成分が表面にとどまる保護作用があり、撥水効果が期待できます。
成分なので防水スプレーのように完全に防水効果があるわけではないのですが、ラナパーを使っていると雨水などのある程度の防水の効果が期待できます。
このため、ふだんからラナパーを使っていると雨がしみてしまい革が痛んでしまうことも減って、革を大事に保護することができます。
ラナパーを塗って革のお手入れができるだけでなく撥水効果もあるなんてすごいですよね。
防水スプレーとは違って完全に水をはじくわけではないので、高い防水効果が必要な場合は防水スプレーをかけておくことをおすすめします。
おすすめの定番の防水スプレーはこちらです。
\コロンブスのアメダス/
「ラナパー」のおすすめポイント⑦ 効果【カビの発生を防止】
ラナパーを使うと防水効果と革の保護効果があるため革の表面にカビが生えにくくなります。また、カビが生えてしまった場合でも取れやすくなります。
ハチミツは殺菌作用があることが広く知られていますが、ラナパーに使われているミツロウはハチミツの原料です。ラナパーがカビの発生を防いでくれるのはこの殺菌作用の効果もあるのです。
ラナパーで生えてしまったカビを取り除く方法は「ラナパー」の使い方のところでこの後ご説明します。
「ラナパー」のおすすめポイント⑧ コスパがいい
ラナパーはスポンジとセットで3,300円。お値段的に「ちょっと高いかな」と思いますよね。
でも、ラナパーは少量でのびがとてもよいレザートリートメントで、使っていてもぜんぜん減りません!
けちって少量使うのではなく、少量をうすく伸ばすことが推奨されているので少ししか使わないのですが…。
液状ではなくてこんな感じで固形なので、付属のスポンジで少し取って塗るだけなので使う量がはんぱなく少ないんです。
使いすぎると革の表面がべたついてしまって汚れやホコリがつきやすくなりますし、周りにクリームがついてしまうので少量使いがベストです。
いろんな製品に使ってもずっと持つのでこんなにコスパがよくて何にでも使えるお手入れクリームは他にはないと思います。
一応5年が使用期限らしいのですが、わが家では5年を過ぎても特に問題なく使えています。(※変なにおいがしてきたら捨てた方がいいと思います、念のため)
いろいろな用途に使っていても5年たってもなくならないくらいコスパがいい、ということですね。
「ラナパー」のデメリット・悪い点
「ラナパー」のデメリットはそれほどないのですが、あえて言えばこの3点です。
- 保湿力が若干低い
- 使いすぎるとべたついて革にもよくない
- ほかのクリームが浸透しにくくなる
「ラナパー」の悪い点① 保湿力が若干低い
ラナパーの4つの成分のうち主な成分はミツロウ(ビーズワックス)とホホバオイルです。これらの成分は汚れ落とし、栄養補給、ツヤ出し、保護・撥水効果にはすぐれた効果を発揮します。
でも、主成分であるミツロウは表面のコーティングがメインですので、ラノリンなどの保湿成分がメインの革用クリームに比べると保湿力はあるものの低めです。
このため、お手入れせずに放置してあって油分がなくなって乾燥しきってしまった革の補修やお手入れには向きません。
乾燥しきった革のお手入れにはやはりモゥブレイのデリケートクリームがおすすめです。
「ラナパー」の悪い点② 使いすぎるとべたついて革にもよくない
ラナパーは少量をうすくのばして使うことが推奨されています。塗り過ぎると汚れやホコリがつきやすくなりますし、てかりやすくく周りにクリームがついてしまいます。
それだけでなく、革自体の透湿性が下がってしまって逆にカビをはやしてしまうこともあり得るのです。
「ラナパーは革には悪い」という否定派の人もいるのですが、これは「ラナパー」の主成分であるミツロウが塗り過ぎることによって革自体の透湿性を下げてしまうからのようです。
この対策としては、「ちょっと少ないかな?」と思うくらいの量を塗ったり、塗り過ぎてべたべたしたときはやわらかい布でふきとったりすることで防ぐことができますので大丈夫です。
「ラナパー」の悪い点③ ほかのクリームが浸透しにくくなる
これはさきほどの透湿性にも関係してくるのですが、ラナパーは撥水性があるため、ラナパーを塗っている革に乳化性の革用クリームやデリケートクリームを塗っても浸透しにくいです。
このため、デリケートクリームなどでお手入れする必要がある革の場合は、一度ラナパーのリムーバーや革用のステインリムーバーなどでラナパーを取り除いて革をまっさらの状態にする必要があります。
このようなことに注意して使えばラナパーはとても便利なレザートリートメントです。
しっかりと汚れを落とすなら「ラナパーのレザークリーナー」または「エム・モゥブレイのステインリムーバー」がおすすめです。
レザートリートメント「ラナパー」の使い方
「ラナパー(Renapur)」は天然由来の製品なので使い方はとてもシンプルです。製品にうすく塗るだけで十分な効果が得られます。
うすく塗るだけってどのように塗るの?
という方のために詳しい使い方をご説明します。と言ってもカンタンですよ~(笑)。
ラナパーを購入すると箱の中に白い大き目のスポンジが一緒に入っています(追加で購入するスポンジは黄色です)。かなり使って量が減ってるので、そろそろまた買わないといけないですね。
このスポンジにラナパーを少量とってお手入れしたい革製品の表面にうすく伸ばしていきます。革製品の場合はある程度浸透していきますので、この後の乾拭きはしなくても大丈夫です。
ラナパーは革の汚れ落としとしての機能もあるため、これ1本でクリーナーとクリームの役割をします。
ラナパーのお手入れ方法はとてもシンプルですが、素材によって最後にからぶきをしたほうがよかったりとちょっとお手入れ方法が違いますので、いろいろな素材別のお手入れ方法をご説明します。
【革製品】のお手入れの際に準備する道具
革製品の場合は基本的にはラナパーとスポンジだけでお手入れできます。
馬毛ブラシは靴のほこりや土をブラッシングして取ったり、カバンや財布などの汚れを取ったりするときに使います。また、生えてしまったカビを払い落とすときにも使えます。
革靴だけでなくてムートンやスニーカーなどいろいろな用途に気軽に使うことができるグッズです。
馬毛ブラシは1本購入して持っておくとあるとさっと使えて便利ですし、ずっと使うことができるので1本購入しておいてもいいかもしれません。
わが家で使っているのは「モゥブレイの馬毛ブラシ」です。
【革製品】のラナパーのお手入れの手順
実際に革の小銭入れをラナパーでお手入れしました。
- STEP 1馬毛ブラシでブラッシング馬毛ブラシでお手入れする革製品をよくブラッシングしてほこりや乾燥した汚れを落とします。
- STEP 2ラナパーを塗る専用スポンジにラナパーを少量とり、全体に薄く均一になるように塗り広げます。
- STEP 3完了たったこれだけで完了です!
ラナパーはつやつやになるというよりも自然なツヤが出るお手入れクリームです。お手入れした後のほうが艶が出ているのがわかっていただけると思います。
革表面にべた付きが残る場合はラナパーの量が多すぎるのでもっと少ない量を使うようにします。塗る量が多すぎてしまった場合はやわらかい布で拭き取ります。
【エナメルレザー】のラナパーのお手入れの手順
- STEP 1汚れを取り除く汚れが目立つ場合はやわらかい布で全体の汚れを取り除きます。
- STEP 2ラナパーを塗る専用スポンジにラナパーを少量とり、全体に薄く均一になるようにに塗り広げます。
- STEP 3水ぶきをするラナパーを塗ると表面がくもったような見た目になりますがあせらないでください!数分おいてから、水分を含ませたやわらかい布で力を入れずに水ぶきをします。
- STEP 4やわらかい布でふくやわらかい布で革の表面を滑らすように力を入れずに素早く磨いていきます。
クロスは他の生地でも代用が可能で、使い古したTシャツでもかまいません。特に、フランネル生地なら「汚れを落とす・仕上げ・銀面磨き」と用途が広いので便利です。
ラナパーでエナメルのお手入れをすると、自然なツヤが出てきますし雨水などのしみこみも防止してくれるのでおすすめです。
エナメルレザーは傷つきやすいのでごしごしこすったり固いブラシでブラッシングしたりしないようにします。
【人工皮革】のラナパーのお手入れの手順
人工皮革は使っているとはがれてきたりひび割れてきたりしますよね。これは人工皮革が乾燥してしまうことによって起こります。
本革と違って合皮は一度ぼろぼろになってくるとどうしようもないので、そんなことになってしまう前にラナパーでお手入れしておきましょう。
- STEP 1馬毛ブラシでブラッシング馬毛ブラシでお手入れする革製品をよくブラッシングしてほこりや乾燥した汚れを落とします。
- STEP 2ラナパーを塗る専用スポンジにラナパーを少量とり、全体に薄く均一になるように塗り広げます。
- STEP 3やわらかい布でツヤ出しクロスなどのやわらかい布で塗り広げた部分をふいてツヤだしをします。
本革に比べて人工皮革はラナパーの浸透が少なくて遅いので、一回に使うラナパーの量は本革の場合よりもかなり少なくするようにします。
ラナパーを使うと人工皮革の乾燥を防いでくれますので、人工皮革によくあるひび割れやはがれなどの劣化を遅くしたり防止したりしてくれるのでおすすめです。
【木製品】のラナパーのお手入れの手順
実際に木製のタンスをラナパーでお手入れしました。
木製家具に使うのは、ラナパー・スポンジ・やわらかい布です。
- STEP 1やわらかい布で汚れを取るやわらかい布でお手入れする製品の表面を軽くふいて汚れを取ります。水分が付着している場合はよく乾かしてからお手入れをします。
- STEP 2ラナパーを塗る専用スポンジにラナパーを少量とり、木目に沿って全体に薄く均等に塗り込んでいきます。彫り込みなどがある場所にはやわらかい歯ブラシなどを使うと便利です。
- STEP 3STEP 2を繰り返す木の状態を確認しながら、必要に応じてSTEP 2を何度か繰り返します。
汚れも取れてうっすらと自然なツヤが出ているのがわかりますね。
木製品にラナパーを使うとホホバオイルやラノリンなどの油分が浸透して木の割れなどの乾燥を防ぎ、ミツロウやワセリンが外部からの水分の吸収も防いでくれます。
また自然な感じのツヤが出るのでおすすめです。
- 桐のタンスなどはしみになる場合があるため使用は推奨されていません。
- 木の家具などに使う場合、木の色が濃くなるなど変わってしまう場合があるため、事前に目立たないところでチェックしてからご使用ください。
- フローリングにラナパーを使うと表面が滑りやすくなる場合があるため、ワックス代わりに使う場合はじゅうぶんに注意してご使用ください。
【その他の金属・プラスチックなど】のお手入れの方法
その他、ゴルフクラブや車のホイールなどの金属類、ヘルメットなどのプラスチック類などのお手入れは、すべてこの手順で行います。
- STEP 1やわらかい布で汚れを取るやわらかい布でお手入れする製品の表面を軽くふいて汚れを取ります。汚れがひどい場合は汚れ落としのクリーナーを使ってきれいにします。水分が付着していない乾いた状態であることを確認します。
- STEP 2ラナパーを塗る専用スポンジにラナパーを少量とり、全体に薄く均一になるように塗り広げます。
- STEP 3クロスでツヤだしをするクロスなどのやわらかい布で塗り広げた部分をふいて余分なクリームを取り除き、ツヤだしをします。
ラナパーのお手入れの回数
ラナパーはどのくらいの頻度でお手入れすればいいの?
ラナパーの推奨しているお手入れの回数は製品によって違いますが、基本的にはツヤがなくなってきたり汚れてきたりしたらお手入れをする、という感じで大丈夫です。
公式サイトに書いてあったお手入れ回数はこんな感じです。こんなに頻繁にしなくてもよさそうですが…。
- 革靴:1週間~10日に1回
- 革製のカバン:1ヶ月~数ヶ月に1回
- 革ジャン、革のコート:2〜3か月に1回
- 車のシート:2〜3か月に1回
- 革の家具:年に数回
革にカビが生えてしまった場合のお手入れの手順
革にカビが生えてしまっている場合には、このような手順でお手入れしていきます。
- STEP 1馬毛ブラシなどでカビを落とす革にカビが生えてしまった場合は、まずブラシなどでブラッシングして出来るだけカビを落とします。馬毛ブラシがなければ歯ブラシを使います。
- STEP 2少量水をつけた布でふく水を含ませたクロス(Tシャツなどのやわらかい布)に少量だけ水をつけてカビの部分をふき取ります。
- STEP 3ラナパーをつけたスポンジでカビを落とすスポンジにラナパーを少量取って残ったカビを丁寧にふいて落とします。
- STEP 4STEP 2を繰り返すSTEP 2と3を2〜3回繰り返すとこの後カビが生えにくくなります。
- STEP 5陰干しをする陰干しでよく乾燥させます。
カビ落としに使用したスポンジは他にカビが移るのを防ぐために処分してください。
ラナパーのセットの種類
こんな便利なラナパーにはいろいろな大きさやセットがあります。人気のあるセットや商品をまとめました。
一番標準的なホームセンターや通販で売っているのはこのタイプです。
\ラナパー レザートリートメント/
- ラナパー:250ml
- スポンジ:2個セット
そんなに量はいらない場合や旅行用などの持ち運び用に便利なミニタイプのセットもあります。
\ラナパー レザートリートメントミニサイズ/
- ラナパー:100ml
- スポンジ:1個セット
ラナパーはなかなか減らないのですが、スポンジは結構ダメになってくるのが早いです。すり減ってきてしまうんですよね。そんなときは替えのスポンジが便利です。
\ラナパー レザートリートメントの替え用スポンジ/
ラナパーとクリーナーとスポンジがセットになった便利キットもあります。
\ラナパーとクリーナーのお手入れキット/
- お試しサイズのトリートメントとクリーナーに、ミニスポンジとクロス
「ラナパー」を徹底解説 | まとめ
この記事では、これ1本で色々な種類の本革製品や合成皮革はもちろん、木や金属やプラスチックまでお手入れをすることができる、レザートリートメント「ラナパー」について詳しくご説明しました。
1本持っていると本当に便利なクリームです!
「ラナパー」は革製品のレザートリートメントクリームとしても高く評価されていますし、それだけでなく合皮や木製品などにも使える万能のお手入れクリームです。
わが家では、靴磨きにはまって専用のクリームをいろいろ取り揃えています。
それぞれ良い点がありますが、「ラナパー」のいいところは何も考えずにありとあらゆる製品に使うことができるるところです。
1本あるとものすごく長持ちしますので使ってみてはいかがでしょうか?
お手入れだけではどうしようもない革製品の補修方法も併せてごらんください。革用の補修クリーム「サフィール」を使ってカンタンに色あせや傷をなくしていきます!
ほろぼろになった合皮のバッグの補修方法はこちら!
本格的に靴磨きにトライ!集中できて結構楽しいです。