- 湯シャンをやってみたいけどべたついたり臭くなったりしそう。
- 湯シャンをやったら挫折してしまった。
- 湯シャンってどうやったら成功するの?
こんなお悩みはありませんか?
シャンプーを使わずお湯だけで洗髪する湯シャンは、ミニマリストの方たちが取り入れたりと、最近再び注目が集まってきています。
アトピー性皮膚炎で悩んでいて「なんとか湯シャンで肌の調子を良くしたい!」という方もいらっしゃると思います。
我が家では、湯シャン、そして石けんを使わずに顔を洗う肌断食を始めてから10年くらい経ちます。
きっかけは、わたしが何を使っても赤くなったりかゆくなったりするアトピー性皮膚炎で悩んでいたことでした。
市販のせっけんを使わずにお湯だけでの洗顔を実践したところ、肌の調子が劇的に良くなり、顔の赤みやかぶれが出なくなったのです。
それから、いわゆる肌断食や、その延長で湯シャンについても本を読んだりいろいろ真剣に調べて実践するようになりました。湯シャンについては、挫折したりまた始めたりと紆余曲折ありました。
いろいろなやり方でやってみた結果、現在では髪の毛は湯シャンとシャンプーを組み合わせたいいとこ取りのプチ湯シャン、顔は石けんで洗顔しない、いわゆる肌断食で落ち着いています。
この記事では、いままでの経験から、湯シャンの効果・正しいやり方・よくあるQ&Aを【髪の毛編】【からだ編】【洗顔編】の3つにわけてポイントを説明します。
もちろん「湯シャンは臭いがするしべたつくので続かない!」という方向けに、湯シャンが挫折しないように我が家で実践しているプチ湯シャンの方法も説明しています。
【湯シャンの髪の毛編】湯シャンの効果・やり方・注意点などのQ&A
湯シャンというとまっさきに思い浮かぶのは、「髪の毛をお湯で洗う」ことだと思います。シャンプーという言葉を略していることもあって、「湯シャン」=「お湯であたまを洗う」が定着しました。若い人は「ノープー」と言ったりもしますね。
まずは「湯シャンをするとこんないいことがある!」うれしい効果を紹介します。
湯シャンの効果とは?何がいいの?
湯シャンで髪質がだんだん良くなる
年とともにだんだん髪の毛にはりがなくなってきませんか?シャンプーを使わずに湯シャンにすることで、栄養素が髪の毛にいきわたるので、髪質が少しずつ変わっていきます。
シャンプーの洗浄力は、実はお風呂用の洗剤と同じくらい強力です。強い洗浄効果のある界面活性剤のシャンプーで頭髪を洗っていると頭の皮脂をすべて洗い落してしまい、皮脂(ひし)が不足します。
そのため不足した皮脂を補おうとして皮脂腺(ひしせん)が発達します。皮脂腺が発達しすぎると本来は髪の毛にいくはずだった栄養分が皮脂腺にとられてしまい、結果髪の毛が栄養不足となってしまうのです。
湯シャンをすることで適度な皮脂を保ち、皮脂腺の発達がおさえられ、栄養素が髪の毛にいきわたることで丈夫で健康な髪に変っていきます。
我が家も、二人とも髪の毛は以前よりもしっかりしていて毛も太くなりました。
また、特にわたしはアトピー体質なので、シャンプーをするとシャンプーを洗い流すときにどうしても顔にシャンプーがついてしまい乾燥して荒れる、ということがありました。
シャンプーを使わないと髪の毛だけでなく顔にも肌にもいいことだらけです。
とくに、「最近、髪にボリュームがない」とか「最近、薄毛が気になる…」とお悩みの方はぜひ一度試してみてください。
湯シャンをすると頭皮が健康で清潔になる
湯シャンをすると、髪質だけでなく頭皮も徐々に健康になっていきます。
人間の皮膚の表面には、皮膚の中にある水分の蒸発を防ぐとともに、異物が外から入ってくることも防ぐ「バリア」の機能があります。
湯シャンをすることで皮膚の表面にあるこの「バリア」を破壊することなく、結果、頭皮は適度な水分で潤い、髪の毛が深く根をはることができるようになります。
強い洗浄効果のある界面活性剤のシャンプーでシャンプーすると「バリア」を破壊してしまうのです。
わたしはアラフィフですが、ありがたいことに白髪はまだないんです。これは湯シャンのおかげではないかと思っています。
パラベンって知ってますか?化粧品の添加物に敏感な方はよく知っていらっしゃると思いますが、パラベンは強力な殺菌作用のある防腐剤です。
化粧品でもシャンプーでもくさらないようにパラベンが添加されている製品がほんとうに多いです。そして、パラベンは、頭皮にある常在菌も殺してしまうとのことです。
常在菌って菌だからないほうがいいんじゃないの?と思いますが、常在菌は最近やカビの侵入を防ぐ役割をしています。よって、常在菌が少なくなると皮膚の炎症が起きたりかゆみが出たりフケが出たりしてしまいます。
シャンプーを使わないと常在菌を殺菌してしまうことなく、健康で清潔な状態を保つことができるのです。
湯シャンをするとベタつきがなくなる
わたしも湯シャンに挫折しかかったことが何回もあるのですが、やっぱり毎日シャンプーをするようになるとだんだん髪の毛がベタつくようになってきて、毎日しっかり洗わないとさらっとしないようになってしまいました。
逆に湯シャンを適度に取り入れたほうが、べたつかずにさっぱりしながらも髪の毛がしっかりとしている、という感じがします。
湯シャンの正しいやり方
湯シャンを成功させるコツはとにかくブラッシング
髪の毛の湯シャンが成功するかどうか、とにかく一番ポイントとなるのは洗う前のブラッシングです。洗う前にブラッシングをきちんとしないと失敗する確率が大なので注意してくださいね。
湯シャンの直前に必ずブラッシングを念入りにおこなうことでベタツキやニオイ、かゆみの原因となる「頭皮の余分な皮脂」をからめとることができます。
最初はとくに100回以上、いろいろな方向からブラッシングします。特に湯シャンを始めたばかりのときは、洗髪する前だけでなく、1日の間に何度もブラッシングをするとベタツキがおさえられるのでおすすめです。
使用するヘアブラシはプラスチック製でもいいのですが、湯シャン元祖の、宇津木式で有名な北里研究所病院美容医学センター創設の宇津木先生も、皮膚科医の山口麻子先生も、著書の中で豚毛などの獣毛のヘアブラシであれば汚れが取れやすいのでより良いと説明されています。
お二人とも、特にイノシシがおすすめとのことで、「メイソンピアソン」というイギリスのヘアブラシを推奨していらっしゃいました。このブラシは高いだけあって毛がソフトで髪が痛まなくてとかすだけで髪にツヤが出るとのことです。
湯シャンをしていなくても、「メイソンピアソン」はそもそもモデルや女優やスタイリストの方たちからの人気も高いので、興味のある方はこちらをどうぞ。
「メイソンピアソン」は値段が高いのですが、猪毛とプラスチックのミックスや持ち運び用の小さいタイプは猪毛だけのブラシより価格が安くなっています。
もちろん、メイソンピアソン以外の豚毛のヘアブラシなどもいろいろ売っていますので、ご自分にあったブラシを使えばいいと思います。
我が家では、2本買わないといけないのにメイソンピアソンは予算より高めでしたので、いろいろ調べてもっとリーズナブルで人気も高いAVEDA(アヴェダ)のパドルブラシにしました。
このブラシは頭皮のマッサージにもよいので気に入っています。汚れたら石けん液につけて一晩干せば大丈夫です。でも、やっぱり「メイソンピアソン」を使ってみたいですね…。
ちなみに、山口先生は、北里研究所病院美容医学センターの宇津木先生のところで勤務した後に、白金でクリニックを開設された方です。
「化粧品に頼らない素肌美人のつくりかた」という著書の中でシンプルスキンケアを提唱していて、湯シャンも実施、ファンデーション、化粧水、クリームも使わない生活をしていらっしゃいます。本も女性にとってためになる内容が満載です。
この本はもう何十回と読みましたが、繰り返し読むと勉強になります。
出来る限り熱すぎずない38度くらいのお湯を使う
冬はちょっと寒いので難しいのですが、できれば38度のぬるま湯で洗います。
というのも、38度という温度は余分な皮脂をきれいに洗い流すのに適した温度で、それより温度が高いと必要な皮脂を洗い流してしまい、その後に過剰な皮脂が出てくるからだそうです。
皮脂は髪の毛をコーテイングして守ってくれる役割もありますが、余分な皮脂はにおいの原因にもなるようです。
過剰な皮脂が出ないように気を付けながら湯シャンをしたいですね。
お湯で洗髪する際には指使いに注意!
頭皮は指の腹で軽くなでるように洗います。爪をたてたり、強くこすったりしないようにしましょう。豆腐をなでるような感じで洗うといいらしいです。
でも、頭皮はしっかりとまんべんなく洗い残りのないようにゆっくりとすべての部分を洗うようにします。くれぐれも頭皮を傷つけないように気をつけてください。
洗った後は最初にタオルで髪表面の水分を優しくしっかりと取る
洗髪が終わったら、清潔な乾いたタオルでやさしく髪の水分をとります。
ここでタオルでごしごしふき取るようなことはやめましょう!これは湯シャンでない、普通のシャンプーの時でも同じですね。
ごしごしふき取るとキューティクルがはがれてしまいます。
自然乾燥せずにドライヤーでちゃんと乾かす
ほんとうは宇津木先生はドライヤーで乾かさない自然乾燥を推奨していらっしゃるのですが、男性はそれでよくても女性はムリっ。そんなことをしたら風邪を引くのがオチです。
ということで、湯シャンの場合もドライヤーで乾かします。ただ、ドライヤーの温度には注意して、熱風の場合は髪の毛から離して一か所に集中しないように風をあてます。
そして、熱風と冷風を交互におくりながらゆっくり乾かします。乾かす場所は最初に髪の根本から乾かす意識でドライヤーをかけると早く乾くのでおすすめ!
湯シャンでよくあるQ&A
湯シャンをしている際にいろいろな悩みが出てきて挫折してしまうことがありますよね。ここでは、湯シャンのよくあるお悩みや疑問点について取り上げてみます。
湯シャンをしていたらフケが出てきて人目が気になる
髪の湯シャンをはじめると、人によっては最初だけ細かいフケが出てきてしまう場合があります。それまでにどのくらい洗浄力の強いシャンプーを使ってきたかにもよるようです。
でも、実はフケが出るのは頭皮の状態が良くなってきているサインなのです。頭皮の状態がよくなってきて新陳代謝が良くなってくると、古い角質がはがれてきてフケになるのです。でも、フケはしばらくすると少なくなり、そのうちにほとんどでなくなるケースがほとんどです。
先ほどの宇津木先生の本には、フケが気になる場合は、ワセリンをごくごく薄く頭皮につけるとましになる、とのことでした。
わたしはアトピー性皮膚炎でもともと乾燥肌なせいか、最初は若干フケが出たものの、ほんとうにすぐにおさまりました。人によって気になるポイントが違うのかも知れません。
湯シャンしていると頭皮のベタつきが我慢できない
これは湯シャンを始めた人がみんな通る関門のようなものではないでしょうか。これまでさんざん強いシャンプーを使っていているので皮脂線がうまく機能していないところが、皮脂腺が正常になろうとして皮脂を出し過ぎてしまうのです。
でも、いったん正常になると頭皮のベタつきは消えてさらさらになるので、しばらくじっと我慢の子です。だいたい3週間くらいで皮脂の分泌量が減り始めるらしいです。
ブラシが皮脂をからめとってくれるので、湯シャンの直前だけでなく常日頃ブラッシングをすると、髪のベタツキやニオイ、かゆみなどを防ぐと同時に、髪の毛につやをだすことができます。
皮脂腺の機能がすごく衰えている場合は、髪の毛の根元に脂が固まってすごい見た目になってしまう場合もあるようです。また、ものすごく強い洗浄力のシャンプーを使っていればいるほどべたべたになる場合があるようです。
わたしやケンが始めたときは、最初は「なんだ、余裕じゃん」と思っていたのですが、5日目くらいで急に皮脂が出て髪の毛ががんっと固まる感じがありました。ここは完全な挫折ポイントですね(笑)。
ただ、わたしはそもそもアトピーで優しいシャンプーしか使えないのと、ケンも同じシャンプーを使っていたので、そこまでひどく皮脂が固まったりはしませんでした。
この時期をちょうど祝日などのお休みで出かけなくていいときにすれば、なんとか挫折せずに成功するのではないかと思います。
こんなときに外出しなければならない場合は、女性なら髪を結んでごまかす、男性ならワックスを少しつけてワックスと見せかける、という方法があります。
また、どうしても我慢出来ない場合は、皮脂が正常になるスピードは遅くなってしまいますが我が家でやっているプチ湯シャンにして、時々シャンプーをしてうまく折り合いをつける、という方法もオススメです。
湯シャンしていると臭いんじゃないかと気になる!
これが我が家では一番の悩みポイントです。我が家でプチ湯シャンにしている理由はニオイが気になるからです。冬はそうでもないのですが、夏はなんとなくずっと湯シャンだと臭いんじゃないかと気になってしまい…。
お互いに臭いをかいでもくさくないですし、理論上も宇津木先生のセンターで顕微鏡で調べてもシャンプーのときのようにちゃんと汚れは取れている、とのことですが、やっぱり衛生上人の目が気になってしまいます。
在宅勤務の方やそもそも家で仕事をしている方など、あまり外に出ないでもいい場合は、完全湯シャンで皮脂腺を正常にするのが一番おススメです。
でも、どうしてもニオイが気になる!そんなときは挫折するよりもプチ湯シャンをしましょう!プチ湯シャンは時々気になるときにシャンプーを入れる方法です。
完全にシャンプー生活に戻るよりもこのほうが頭皮には優しいです。プチ湯シャンについては後で詳しく説明します。
いずれにしても、シャンプーをやめて4~5か月たつと皮脂量が減るので、皮脂腺が小さくなってニオイもそれほど気にならなくなってきます。
湯シャンをしていたらかゆみが出てきた
我が家ではかゆみ自体は出たことはないのですが、かゆみは最初だけたくさんの皮脂が分泌されるため、あるいは頭皮の皮脂がうまく排泄されないために出る、このどちらかのようです。
たくさん皮脂が出て空気にふれると酸化して過酸化脂質に変わってしまい、頭皮を刺激するので炎症が起こり、かゆみがおこるのです。
お湯で洗髪しているときに頭皮のなで方が足りなくてもかゆみが出たりします。こんなときは、ブラッシングをしっかりして毎日ていねいに優しくしっかりと頭皮をなでて、皮脂がきっちりと排泄するようにすると改善するようです。
また、かゆみが出る人も1か月くらいでおさまってくるらしいです。
湯シャンはどのくらいの頻度ですればいいの?
皮脂は毎日出てくるので、毎日洗髪するほうが頭皮を清潔に保てます。
かゆみのところでも説明しましたが、毎日洗わないと頭皮の皮脂がうまく排泄されず、たくさん出た皮脂が空気にふれて酸化してしまうんです。こわいですね。
特に最初の頃は絶対に毎日しっかりと湯シャンをすることをおススメします。
湯シャンをすると薄毛がなおるの?
先ほどシャンプーはお風呂用洗剤にも匹敵する洗浄力である、とお伝えしましたが、そんな強い洗浄力の液で毎日髪の毛を洗っていたらふつうに考えても髪の毛が薄毛になりますよね。
よって、湯シャンをすると薄毛が改善して増えてきた、という人が多いとのことです。我が家でも二人とも髪の毛は多いほうで、わたしは人の2倍はあると美容師さんに言われます。
多すぎるのもそれはそれで悩みなのですが…。
湯シャンをするとハゲになると聞いた
これは先ほど薄毛のところで説明したとおり、逆で、どちらかというと「ハゲがなおる」というのが正しいです。
湯シャンをすると抜け毛が増えるってほんとう?
これも同様に逆で、湯シャンをすると髪の毛が抜けやすいのではなく、抜けにくくなります。
シャンプーをやめると皮脂腺や毛根細胞などがすべてもともとの健康な状態になるので、毛も太くてしっかりするので抜けにくくなるのです。
湯シャンをすると白髪が減るってほんとう?
さきほども書いたのですが、わたしはアラフィフですが白髪はまだありません。白髪があると髪の毛を染めないといけなかったりして大変ですよね。
ケンは湯シャンを始めたのがわたしよりも遅かったのと白髪の家系なので白髪はあるのですが、髪の毛はふさふさしています。おそらく湯シャンがいいのではないかと推測しています。
湯シャンのときにスタイリング剤(ワックスなど)は使ってもいい?
泡状のフォームのスタイリング剤や液体のスタイリング剤ならお湯でも落ちるのですが、固めのワックスは落ちにくいです。
なので、湯シャンとワックスの相性は正直あまりよくありません。できるならお湯でも落ちやすいスタイリング剤に変えることをおすすめします。
我が家では日本の製品もいろいろ試してみたのですが手に成分が残るタイプのスタイリング剤が好きではないため、いまは二人ともオーガニックといえば知らない人はいない、アメリカ製の「ジョンマスターオーガニック」のスタイリング剤を使っています。
これは湯シャンでもきれいに落ちますし、天然ハーブや天然材料を使っているので肌にも優しいのでおすすめできます。もう5本くらいリピートしたでしょうか。これからもずっと使い続けていくと思います。
お値段がちょっと高いのですが、2人で使ってもかなり持つのでふつうのスタイリング剤とコスパはそんなに変わらないと思います。
購入は、アマゾンや楽天、あるいは公式ページからも購入できます。
縮毛矯正をしてるけど湯シャンはできるの?
わたしはかなりのくせ毛なので縮毛矯正をしています。でもとくに湯シャンをしていても問題はないので大丈夫ですよ。
逆に「湯シャンをしたらくせ毛がなおるのか?」ということですが、縮毛矯正をせずにずっと湯シャンにしていたらなおるらしいです(宇津木先生や山口先生の本によると)。
でも、わたしの場合、なおる前に梅雨の時期に挫折しまい、結局は縮毛矯正をしてしまっています…。今年こそはがんばってみようかな、と思う今日この頃。
シャンプーと組み合わせるプチ湯シャンのやり方
プチ湯シャンのやり方、とあらためて説明するほどでもないのですが、ようはあまり我慢せずにシャンプーと組み合わせて挫折しないように湯シャンをする、という方法です。
我が家ではこんな感じでやっています。
- 夏:シャンプーは2・3日に一回、シャンプーしないときに湯シャン
- 冬:シャンプーは1週間に1回、シャンプーしないときに湯シャン
冬は湯シャンだけでも乾燥している時期なのでそうそう問題はないのですが、夏は汗をかくので湯シャンだとニオイが気になる場合があります。
こんなときは、自分の頭皮の状態に合わせて臨機応変にシャンプーと1日交代にしたりしていくと、挫折しなくていいと思います。
この方法だと、においも気にならないですし、べたつきも抑えられてなおかつシャンプーをする回数は抑えられるのでうまく湯シャンを生活に取り入れられると思います。
プチ湯シャンのときに使うシャンプー
宇津木先生は、どうしても我慢できないときは「石けんシャンプー」とクエン酸リンスを使うことを推奨されています。こんな感じのシャンプーですね。
でも我が家では石けんシャンプーで髪の毛を洗うのはいまひとつ髪質に合わなくて、オーガニックシャンプーを使っています。
シャンプーもいろいろ試してはみたのですが、結局は昔からずっと使っているWeleda(ヴェレダ)というメーカーのシャンプー・コンディショナーを使っています。
ヴェレダは、スイス発のオーガニックコスメのパイオニアのメーカーで、ヨーロッパでは自然医療品メーカーとしても知られています。最高レベルの品質でお肌にとてもやさしく、二人とも相性がとても良く本当に気にいっています。
もともとアトピーのわたしでもなぜかこの製品は洗っても肌がかぶれることはありませんし、漂う天然ハーブの良い香りに心身ともにいやされてリラックスできるのでおすすめです。
【湯シャンのからだ編】からだも基本はお湯で洗う
からだの皮膚も頭皮と基本的には同じ構造をしているので、界面活性剤の強いボディソープを使うことをやめて、基本的には湯シャンをします。
ぬるまお湯でからだを洗い流すことで、何もつけないでも全身の肌が健康になっていきます。
からだの湯シャンの効果
からだの皮膚も頭皮と基本的には同じ構造です。湯シャンによって必要以上に皮脂を落とすことなく、また皮膚の表面にあるバリアを破壊しませんので、皮膚を乾燥から防ぎ、適度な潤いを保たせる肌に近づけることができます。
効果はこの3つです。
- 肌の乾燥を防ぐ
- 皮脂の分泌量が減る
- お肌がすべすべになる
皮脂の分泌量が減ることで体臭も少なくなります。
からだをせっけんで洗って皮脂をおとしてしまうと、皮脂を補おうとし皮脂の分泌量が増え、結果的に体臭となってしまうようです。
からだの湯シャンのやり方
38~40度のお湯に5~10分ほど入ってシャワーを浴びる前にからだを温める習慣をつけると、これだけでからだの表面についた汚れのほとんどは自然に落ちるそうです。
でも毎日ぬるま湯につかるのはなかなかできません。代わりにぬるめのシャワーをゆっくりからだが温まるまで浴びても大丈夫です。
くれぐれもからだはハンドタオルなどではなく手で直接洗ってお湯でやさしく洗い流すようにします。タオルでからだをこすったり、高温のシャワーを浴びるのはやめましょう。からだの皮脂が洗い流されてしまいます。
ほんとうはすべて石けんを使わずに洗うのがいいようなのですが、さすがにそれはムリなので、わきとかおしりとか足とか気になる部分だけは石けんやボディーソープで洗っています。
このときも、界面活性剤たっぷりの市販のボディシャンプーではなく、先ほども登場した石けんのボディシャンプーやWeledaのオーガニックボディーシャンプーのような体にやさしいソープを使うとよりいいです。
【湯シャンの洗顔編】顔もぬるま顔だけで洗顔
顔は特に石けんは使わずにぬるま湯だけで洗います。
わたしはアトピー性皮膚炎でほんとうに悩んでいたのですが、石けんなどは使わずにぬるま湯で顔を洗うようになってから、もう皮膚炎の症状は一切出ていません。
お化粧もいまはアイメイクと口紅だけのポイントメイクですので、朝も晩も乾燥の原因になる石けんやクレンジングも使わずぬるま湯で軽く洗うだけです。
アイメイクもお湯で落ちるタイプを買ってお湯だけで落としています。
肌断食で化粧水やクリームもつけていません。
肌断食についてこちらに詳しく書いていますのでどうぞ。
顔の湯シャンの効果
顔湯シャンの効果も基本的には頭とからだの湯シャンの効果と同じです。
効果はこの3つです。
- 肌の乾燥を防ぐ
- 皮脂の分泌量が減る
- お肌がすべすべになる
顔の湯シャンのやり方
両手でカップのような形をつくりお湯を入れます。ぬるま湯と感じるぐらいの温度になったのを確かめて、ゆっくりと手のひらを顔に近づけ皮膚にあてます。
そして手のひら洗面器に湯をもったまま顔から離します。この近づける、離れるを3から4回繰り返します。手のひら洗面器を顔に近づける、離すを繰り返します。
手のひら洗面器は顔全体ではなく、鼻、右ほほ、左ほほ、おでこ、右目、左目、口元、あご、とパーツパーツに分けて、それぞれ近づけ、離すを繰り返して洗顔します。顔をくれぐれもごしごし洗わないように!やさしくゆっくりを心がけます。
洗い終わったらタオルを軽くお顔に押しあてるようにして水分をとります。このときもごしごしこすらないように注意します。
お化粧をしているときの洗顔
わたしは今ではアイメイクのみですが、仕事でどうしてもファンデーションをつけなければならないときや、強めの日焼け止めを使わないといけないときだけはこのような「純せっけん」を使います。手のひらで泡立ててからやさしく洗います。
乾燥の原因となりますのでクレンジングは使いません。アイメイクもお湯で落ちるタイプを使ってお湯だけで落とします。
湯シャン(髪の毛・からだ・顔)のまとめ
この記事では、シャンプーをなるべく減らして湯シャンにすることで、じょうぶでしっかりした健康的な頭皮と髪の毛をつくることができる、ということを説明しました。
湯シャンは挫折をする人が多いのですが、コツはヘヤブラシできちんとブラッシングをすることです。
また、特に最初はシャンプーと組み合わせてなるべくシャンプーを減らして湯シャンをすることで、うまく湯シャンを取り入れていければいいですね。
最後に、本文中にご紹介しただけでなく、何回も何回も読んだ宇津木先生の「シャンプーをやめると、髪が増える」、そしてドイツ語の翻訳家である平野卿子さんの「肌断食 スキンケア、やめました」の2冊を紹介します。
宇津木先生の本は専門家の本なのでとても勉強になるので、湯シャンや肌断食に興味のある方は一度読んでおかれるといいと思います。
平野卿子さんの本は、本当に面白いんです。実験のように肌断食や湯シャンに取り組んでいかれている様子が説明されているのですが、着眼点が面白くて楽しく勉強できる本です。おすすめです。
湯シャンは継続するのが難しい面もありますが、挫折しないようにうまく生活に取り入れていきたいですね。