制作総指揮デビット・フィンチャーの海外TVドラマ、マインドハンター・シーズン2が、ネットフリックス(Netflix)で配信スタート!
物語は、1970年代後半のアメリカを舞台に、FBIに新しく設けられた「行動科学ユニットチーム」のメンバーが未解決連続殺人事件に臨むサスペンスドラマです。
週末3日間で全エピソード9話をいっきに観ました!まだ観ていられない方はシーズン1から是非楽しんでください!
- 放映年: 2017 –
- シーズン1~2 全19話 (シーズン1 全10話、シーズン2 全9話)
- IMDbカテゴリー: Crime, Drama, Thriller
- IMDb評価点: 8.6
- 現在シーズン5まで制作予定のようです。
FBI「行動科学ユニットチーム」 の手法は連続殺人の罪で服役している犯罪者に直接インタビューをおこない、犯罪者の思考プロセスと行動を科学的に分析、その行動分析結果にもとづき犯人をつきとめていくというものです。
何と言っても凄いのはこれがほぼ実際にあった出来事に基づいていること。犯罪者の名前も実在の犯罪者。インタビューの内容も、実際の記録をベースとしているのです。
でも分析によってそう簡単に犯人が捕まるわけではなく、登場人物たちのFBI捜査官としての苦悩や捜査官を離れたプライベートのさまざまな人間模様が相交じり、それでいて物語は観る側にとってストレスなく絶妙のテンポで事件の核心へと進んでいきます。
「1話完結型」よりも「シーズンを通して完結へ近づく型」が好みの方には絶対おすすめの作品です。
シーズン1(全10話)は、どちらかと言えば主人公のひとりFBI捜査官ホールデン・フォードに焦点をおいて物語が進んでいきます。これがシーズン2(全9話)からは、ホールデン以外のメンバーにも焦点が移り、連続殺人というテーマなのに、より厚みのある人間ドラマとしても極上の作品に仕上がっています。
特にシーズン2から新たに加わる登場人物3人(行動ユニットの新ボス、カー博士の恋人、アトランタのFBI捜査官)がドラマをより人間味と臨場感の溢れるものにしてくれています。
また連続殺人というと残酷で血なまぐさいシーンを想像してしまいますが、マインドハンターではそのような残酷なシーンが全エピソードを通してほとんどでてきません。犯罪写真など瞬間にでてくる描写はありますが、観るに堪えないといった描写は「ない」と思います。ここも制作総指揮デビット・フィンチャーの手腕ですね。
デビット・フィンチャーは監督としても全19話の内、7話を監督しています(エピソード 1&2, 9~13 )。デビット・フィンチャーと言えば、映画監督として、「セブン」「ファイトクラブ」「ゾディアック」「ゴーンガール」などこれまでの作品で数々の”驚き”を与えてくれた名監督。
このデビット・フィンチャーがTVドラマの制作総指揮とっていることだけでも観る価値ありの作品であると思います。
最後にもうひとつ、全エピソードを通して1話の始めか終わりにカンサス州パークシティを舞台にした短いストーリが挿入されています。ネットで検索してみました。検索結果はデニス・レーダーという実在の連続殺人犯。今後メインストーリーに関わってくるのでしょうか。
次回シーズンが今から待ち遠しいです。